クラシックの悦楽 願いをかなえる名曲をめぐる旅

青少年のための明るいクラシック学入門

第2章 2 毎日が一人カフェになる

 もし願いがかなうなら、あなたは毎日何をして過ごしたいですか? 例えば朝からカフェへ行って、大好きなココナツ・ラテを味わいながらゆっくりまったりしたいという人もいるかもしれません。


 クラシックを聴くようになると、これが可能になります。何も仮病をつかったり同僚にウソをついて仕事を休んだり、仕事を辞めたりしなくても、これまでと同じ生活を続けながら、一人でカフェで過ごすときに近い気持ちを楽しむことができるのです。

 

 会社勤めをしている人なら、たいていは仕事中に好きな音楽を聴くことはできませんね。でも朝の通勤のときに大好きなクラシックを聴くだけで、個人差はありますが、その旋律はまる一日くらいずっと耳の奥に残って鳴り響き続けます。業務がそれほど忙しくないようなときは、落ちついた曲を聴いてから出勤すると、殺伐としたオフィスで一人だけカフェにいるような、一人カフェへと変わります。誰もあなたが音楽を聴いているとは思いません。ただどことなくリラックスしているなと見えるだけです。これの応用として、昼休時間にランチをしながらずっとクラシックを聴いていると、午後のひとときはその余韻でアフタヌーンティーの時間になります。デスクにはぜひ紅茶を用意しましょう。


 また私の経験から、テンポのよい曲調のものなら、リズムに乗って仕事の能率も捗ります。パソコンで文書や企画書を書く予定があるときなどは、超絶技巧のピアノ曲などを聴いて出勤すると、タイピングのスピードが劇的に上がりますので、お試しください。